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休憩中に雨が降りだしてきていた。

ついさっきまでの晴れた空模様は、黒ずんだ雲に覆われている。
ポツリポツリと降りだした雨を避けるために倉庫内へと引きこもった。
数分も経ってみれば、雨音以外は聞こえないような土砂降りになっている。

蝉の声を聞く時期、耳を澄まさなくても、声を潜めなくても、しっかりと響く夏の音。
けれど今は雨音で聞こえない。

目の前の道路上を雨水が縫うように流れていっている。
ちょうど傾斜になっている倉庫内から見ていると、まるで川のようにも思える。
少し上げた視界の先は、降り落ちる雨で靄が掛かったようになり、下を見れば川。
上を見上げて見れば滝の中に居るような気になる。

などという感想を思いついたが、

「滝の中に入ったことはなかったなぁ」

とぼんやりと降る雨を見ながら呟いた。


仕事が終わり、何時の間にか雨はあがっていた。

雨降りといえどもそこは夏。
冷房などという快適な装備のない倉庫内での作業。
予定通りに汗ばんでいる。
土砂降りを直に浴びたようなびしょ濡れ具合は、作業中は気にならなくても、
こうして帰宅間近になると肌に張り付き気持ちが悪い。

夏の雨上がり特有の妙な風の匂いと生暖かさ。
それでも濡れて冷えたシャツに風が当たると少しだけ気持ちがいい。
だけども車の座席に座れば、やはりというか下着濡れている所為で気持ちが悪かった。

ゆったりとした帰り道。
フロントガラス越しに見かける奇妙な雲。
黒ずんでいるような、透き通っているような雲。
陽の光に照らされてなんとも言い難い景色になっている。

「また明日」

ふとため息交じりに呟いた言葉は。
なんとなく明日に、なんとなく明日を、願ってみているようだった。




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冬に飽きた



晴れ間は週間に二日ほど後は花粉か雪か暴風雨

落ち着いた休日を過ごしたいと土日の晴れ間を願ってみるが

どうにもそんなことにはならないようだ

ぼんやりと窓を叩く風の音を聞きつつ

落ち着くはずもない季節に落ち着かなくて苛々が募る

暇つぶしにと始めたオンラインが強い風で時折落ちる

はぁとため息混じりに再起動をかけ

ふぅと春を願う今日この頃である



雪かきとかもう飽きた



吹き荒れる風が今日も窓を強く叩いている。
もう建替えの時期をとうに過ぎた家の窓や壁は、冬場の強い風に壊れそうな音をたてていた。

部屋の中で石油ストーブと電気ストーブ、暖房器具を二つもつけてなお寒い。
僅かながらに空いた窓の隙間から入り込む風は、強い風の勢いそのままに部屋に入り込んでくる。
温まりきらない部屋の中で、膝に毛布をかけ、靴下を二重に履き、それでも寒いと震えていた。
あぁ寒い寒いと誰に聞かせるわけでもなく呟きを漏らす。
指先がジンとする中でキーボードを打ち込んでいく。
時折、指先を揉み解すように握り、そして開く。
爪の先が一瞬だけ温まり、また冷えていった。

いつもと同じような冬。
けれど机の上に置かれたポートレート。
今年新しく机の上に仲間入りした新入りのアイテムだ。
ことあるごとに目に入り、ことあるごとに私の意識を持っていく。
寒く、凍えそうな今日でもそれを見るとホッと一息つけるものだ。

飾り気のなかった私の部屋。
遅れてきた年賀状が、少しだけ私の部屋を暖めている。



もちろん続かない2



日差しが弱まり風がやけに強い、けれども外を歩けば家の中より温かい。
ふらっと出かけ珍しいと感じる冬の始まりの一日を過ごす。
街の公園へと足を向け、道路沿いに並べられた街路樹は少しずつ葉を減らしている。
時折、髪を切ったばかりの首筋へ冷たい風が入り込み、肩をすくめるようにして歩いていく。
川沿いへと進み、地元の名のついた橋をわたる。
公園からの遊歩道で、幾つぐらいだろうか年老いた夫婦が犬の散歩をしていた。
急かすように奥さんだろうか盛んにお爺さんへと声をかけている。
急かされたお爺さんは、犬の手綱に多少ふらつきながらお婆さんを追いかけている。
けれど楽しそうだと、あんな風な歳をとりたいと、橋の欄干に肘をつきながら、私は咥え煙草で眺め続けた。



もちろん続かない



冬の香りがする季節となり、秋の名残は薄れていっている。
夜が来るたび、そして布団に包まるたびに、何処かの何かを思い出せそうな匂い。
あぁ冬になるんだなと声にはせず、少しだけ重ねた布団の重さで、体は次第に温かくなる。
沈み込むようにゆっくりと、思い出せそうな匂いを感じながら、最近は眠りについている。

深夜の徘徊をしなくなり、行きつけのコンビニも随分とご無沙汰になってきている。
酒は家にあるもので事足り、煙草は朝か昼に買えばいい。
いつもしていた生活が変わり、いつも話していた仲間との時間もすれ違っていく。
寂しさを感じるまえに、目の前の忙しさに押し流されていた。

ふと、少し前の自分のことを思い出した。
スッと鼻を使い、深く呼吸する。
また違うなにか、またさらに昔の記憶。
思い出すこともなく、その必要もなかった思い出がふらふらと湧き出してくる。
なんだか気持ちが良くなり、どうしてか少しだけ寂しい。

私は、寝苦しさからではなく寝返りをうった。



 

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