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昼過ぎまで動揺した




夕焼けは短く葉は陰りを見せ始めている。
歩く足取りも心なしか重く、先行く道を見ようとしても、もう暗く覆われていた。

季節の変わり目の鬱陶しい気分のまま、目覚めも悪く頭も靄がかかるようにぼんやりしている。
顔を洗っても覚めず、朝食を口にしても旨みを感じない。

ぼんやりしたまま機械的に着替え、歯を磨き、そして出かけていく。


朝の日課のようになっているコンビニでの珈琲。
100円で買えるようになったのは魅力的だ。

歯磨き後のなんとも言えない違和感のまま飲み、なんとも言えない奇妙な味わいになる珈琲を飲む。
ため息のような気合をいれるような、よく分からない息をひとつ吐いて。

まだ、朝焼けの残る道を走り出した。



朝のラジオは妙なハイテンションで放送している。
気が乗らないときに聞くと、耳どころか頭痛までしてくる。

ラッシュ時の速度を知らないかのようなゆっくりした車に着いて行きながら、
やはりまだ頭ははっきりと目覚めていなかった。

ふと、煙草でも吸おうと赤信号で助手席に目をやったとき。
あるはずのものがなく、その瞬間に一気に目が覚めた。


「財布がねぇ」


そうして私はコンビニまで戻り。
そうして私は遅刻をしたのだった。


……ふぅ。





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私は浅い眠りのなかにいて、何処かでずれた自分のままでいる。

雲ひとつない空はただ青く、広く見え、遠く見え、届かないように思える。
車のシートを倒して寝転がり、鳥の鳴き声と虫の羽音。
風で擦れ合う草の音、たまに通る人の声、歩く音、笑い声。
そんな音を耳にしている。

私は浅い眠りのなかにいて、いつかの深い眠りを待っている。

思うことがふわりと浮かび、消え、浮かび、消え。
ラジオからの声ががだんだんと遠ざかっていく。
胸の内か夢の中か、自分を覆っていく何かに包まれ。
何故だか一人きりになったような寂しさを感じても、また、同じ回想を繰り返していく。

私は浅い眠りのなかにいて、深い眠りはまだこない。






暑い日は短かったと思う。
過ぎ去ってみれば、ほんの一時の暑さだったのだろう。
海も祭りも花火もどこへも行かなかったとしても夏だったのだろう。
夏はいい。
そう思える日がいつか来るのだろう。
乾いてしまうような夏。
枯れはててしまった夏。
わずかな水気を求め、潤ったときもあった夏。
暑い日はわずかな間。
また目を瞑り、開いたときに。


まだ暖かな風を受け、まだ汗を掻く日差しを受け。
それでも日は早く沈み、それでもまだ夏を追い求めている。


短い夏にさよならを。



 

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