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月食の日



月が消えた日は肌寒さが増し、時期は随分早いがストーブをつけていた。
特に感慨もなく、ぼんやりと空を見つめて、月食かぁと呟くだけ。
また数年、数十年の珍しさも、その時の盛り上がりが足りなければ、ただのニュースと変わらなかった。
煙草の空き箱で埋め尽くされたキーボード。
それを一つ一つ捨てていけば、誇り塗れのそれが見つかる。
丁寧に丹念に磨き、安物の指輪が思い出分の輝きを足して光っている。
指に嵌めて、抜いて、嵌めて、やっぱり抜いて、また置いた。
部屋の電灯が一つ切れていて、妙な薄暗がりの中。
別の輪にはまろうと、そんなことを思いついた。


けど、それは架けることの出来ない輪で、またぼんやりと空を見て、またぼんやりと眠りについた。




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