降り続ける雨模様の空
重さで落ちて来そうな空
雨音だけが聞こえる場所で
ガラス越しに空を見る
日を吸い込み
膨れ上がった雲
色を飲み込み
黒ずんだ空
そこでは雨が降っていた
――― 「使い捨て傘」 ―――
今日は朝から雨が降っている。
止む気配はなく、天気予報も太鼓判を押してくれた。
車に常備してあるとばかりに勘違いしていた私は、
背広を濡らしながら駐車場から走り始めた。
息切れ、口から鼻から酸素を求める。
運動不足を象徴するかのような体力のなさに、自分で自分が悲しくなる。
ワイシャツまで濡れて、随分と気持ちが悪い。
社の入り口の右奥にある、自販機にて何時もの珈琲を買う。
その足でエレベーターに乗り、三階の自分のフロアへと向かう。
びしょ濡れで出社したのは、私のほかにもそれなりに居た事は居たが、
やはり、周囲の視線は避けられない。
天気予報を見ないのかと遠まわしではなく、直接気味な視線を感じる。
私自身、間の抜けた事をしたと反省のし通しだ。
濡れた背広を椅子にかけ、缶コーヒーを手に喫煙室へと向かう。
ズボンまで濡れているために、非常に気持ちが悪い。
左手で軽くパタパタと摘みながら叩いて見るが、
さらに太ももに直接湿り気を感じる結果となった。
一日の勤務時間も終わろうとしている。
まだ、雨は止まない。
昼は食堂で食べたために、傘を買っていない。
当然、売店も即売り切れだ。
仕方がないと諦め半分、覚悟も半分。
駐車場までの全国記録を塗り替えようと屈伸を始める。
社の入り口にて、そんな行動をし始めた私に対しての、同僚達の視線は気にしない。
気にしてはいけない。
「良し!」
小さな掛け声一つ
自動ドアを合図に
私は
雨降る場所に
走り出した
今日の日記は追記に。
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