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HOME>創作「ウチの仔」

「ウチの仔」 序章 第2話です。





――― 序章 第2話 ――― 「説得」 ―――



「姉貴、ちょっと話があるんだけど…」

先日の騒ぎはやはりというか、犬のことだった。
反対派筆頭の姉は、酔った父の言葉に逆上し、大声で罵声を浴びせたらしい。
父は父で、気分よく母に犬の良さを語っていたところを邪魔された…との事。

「今?」

母に言わせると、どっちも言葉が足りないっと言っていたが、
私に言わせればどちらも頭がおかしな人である。
嫌な思いをしたのは私だって同じだ…

「ああ、今、つかね、犬のことなんだけどな…」

今日は、私なりに一大決心をしている。
現在家族で問題になっている事柄にケリをつけるつもりだ。
上手くいく保証など無いが、それでもこれ以上はもう待てなかった。

「…犬!?、そんな話聞きたくないわよ!」

瞬間湯沸かし機のごとく、沸騰し爆発する姉。
彼女には思うところがあるが、今は構っていられない。
もう、これは、決まったことなのだから…

「犬は飼うことにしたから…あぁ、心配しなくて良いよ、姉さんには関係ないから」

最初から話す気の無い姉に対し、私も気持ちが冷えていく。
本当は姉にも受け入れて欲しかったが、今ではもうどうしようもない。
話すら出来ないのであれば、後は決まったことを伝えるだけだ。

「っ勝手に決めないでよ!どういうこと!!」

話は単純だ、私が全ての世話をする…コレで母は納得した。
父は、元々賛成派。
祖母は、みっちゃんの好きにしなさいとの事。

「―――と言うことなんだ、姉貴は嫌だろうけど、一切関係しなくていいから」

簡潔に内容を説明する。
理解はして貰わなくてもいい、後は私が勝手にやる。
そういう意思を込め、姉を見る。

「…みんなで私を…にして…いいわよ…分ったわ…」

憎々しげな目を私に向けながら、姉はそう言った。
納得などしていないだろうが、とりあえず今はこれでいい。
そう私は私自身を納得させ、姉の部屋を出ようとする。

「―――そんな犬!来たら殺してやるからぁ!!!」

部屋を出ようとしていた私の足が止まる。
大声で叫ぶ姉に振り返る。
私の知っている姉は其処にはいなかった。

「なっなに叫んでんだ?狂ったか、この馬鹿!」

姉と喧嘩することはあっても、こんなことを言う姉ではなかった。
私は私の知らない姿を見せ付けられ困惑する。
こんなふうに姉に憎しみをぶつけられたのはコレが始まりだった。

「…出て行ってよ」

姉はもう私を見ていない、自室のベットに横になり、困惑する私にそう言った。
殺すという単語に反論したかったし、何より姉の態度に言いたいことがあったが、
私も姉の気持ちを無視した負い目から、そのまま部屋を出ることにした。

「ああ、分ったよ…」

せめてもの強がりに、なるべく冷めた声色でどうにか自分自身を繕う。
俺も馬鹿なんだな、と自分自身に対する自嘲を込めた溜息をつく。
姉の部屋を出て階段を下り、台所で麦茶をコップに注ぐ。

とにかくこれで家族全員の確認は取った。
後は貰い受ける準備を整えるだけ。
親戚に今日の夜にでも連絡を取らなければいけない。
随分、待たせたためもう私のウチには来ない可能性もある。


今後のことを考えながら、私は麦茶を飲み干した。



あの仔がウチに来るまで、後、二週間程の昼のことである。




「ウチの仔」、今回はいかがでしたか?
なんだかわからない、犬はどうした?、意味不明。
いろいろ仰りたいことはあるでしょうが、まあ、待ってください。

おそらくきっとご理解頂ける日が来るといいなぁっ…



それでは、次回のウチの仔も宜しくお願いします。





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