赤いテールランプの列。
本来はバスの停車位置に車を止め、父母の帰りを待つ。
それなりに賑わう、駅前。
到着時刻までは、後少しある。
――― 「宴の後」 ―――
「お疲れさん」
手をあげて、父母に呼びかける。
今日は、親類の結婚式。
残念なことに、私は呼ばれなかったが、それでも嬉しい出来事だ。
「お前も疲れただろ?」
「ああ、でもまぁ、こんなもんでしょ」
父母の荷物を肩代わりして、車のところまで先導する。
荷物を詰め込み、家に向かって発進した。
道々、式のことや相手のこと等を聞く。
こちらも、祖父母の状況を伝える。
お互いに、無事終わって何よりと称えあい、笑い声とともに帰宅する。
帰り道の道中、田んぼの真ん中の交差点に引っ掛かる。
何ともなしに、会話がどぎれる。
ほんの少しの間、信号が変わるまでの間。
少しだけ開けた窓から、水の音が聞こえる。
チョロチョロと田に流れる水の音。
車のライトだけの灯りの中。
耳に聞こえる音に、息を吐いた。
やがて、信号が変わり車は進む。
家々の明かりが目に入ってくる。
車内は、またも盛り上がる。
家に着くまで、笑い声が絶えることは、
もう無かった。
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