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拍手コメント返信と竜を討つもの、の後編ポイもの


――― 「竜を討つもの 後編」 ―――



体を二つに割るはずの大剣は、どうにか男の体を割らずに済んでいた。
剣と剣がぶつかり合い、長剣という盾を失い、護るべき物を無くした男の選択は……


――ここだっ!


右脇に剣を構え、全身のバネを利かせて前へと出た。
女の右脇からの一撃を長剣の根で受ける。
受ける瞬間に力を揺るめ、下へと屈みこむ。

大剣は一瞬だけ受け止められ、そして男の頭上を通り過ぎる。
男はそのまま、女の足を両手で掴み、引き倒す。
大剣を振り抜いた反動と一瞬の受け止めが、女の隙を作り、男の命を助けた。


揉み合いながらもどうにか女の上に乗る。
男を見ているようで、どこか違うものを見ている女。
女の両手を抑え、組み敷くように体を押さえ付ける。
観念したのか、女は急に抵抗を止める。


――口が震えている


男から見る女は、月に照らされながら、今にも乱暴されそうな弱さを感じさせた。
森に静けさが戻り、風の音が耳に届くほどに落ち着きを取り戻す。
それは、男であり女でもある。
共に、視線を交わし合いどちらでもなく体を離した。


火を囲む。
何があったかは聞いてはいない。
クツクツとした火の音が、静かな森に木霊していた。





女は男を見ていた。
火に木をくべ、此方を見ない男。
気がついた時には体を押し倒されていた。
体中を這いずるような恐怖と、理解し難い状況に困惑もした。
男と視線が合った時に、男はゆっくりと離れて行った。

直ぐ脇に落ちていた自身の大剣。
手に取り、男を撫で斬りにしてやろうとも思った。
だが、視界に映ったのは、通常みるよりも二回りは大きい二又の死骸。


――また……狂った


女は自身に何が起きたのかを理解した。


男は女を見なかった。
火が絶えぬように木々をくべるだけ。
女と目が合い、体を離してみれば大剣を手に此方を伺っている。
武器も尽きていた、抵抗は無駄かとも考えたが諦める事は出来なかった。
互いに語らず、しばしの時間が経つ。
森に狼達の声が聞こえ、男は木々を集め始めた。

火打石をニ三度打ち鳴らす。
小さな火の燻りは、次第に大きな炎となる。

折れた長剣。
竜を打倒するためだけに、高名な鍛治打ちに鍛えて貰ったもの。
男は、今は剣ではないそれを、火に映しながら眺めていた。


夜が明けるまで、二人は互いの声を聞かなかった。





森での出来事は、男にとって痛恨ともいえる出来事だった。
頼りにしていた長剣は、信じられないほどの戦士に切り落とされた。
女の声に乗り、森へ入った自分を切り裂きたい。
竜への道が遠退いた事が、なにより無念だった。

女は男の後ろを、一定の距離を保ち着いて行く。
男の背中から目を離さず、また、距離も離さず。

森の中から街道へと戻る。
男は一瞬だけ後ろを振り返り、女を見た。
此方を見る女は、視線鋭く男を見ていた。

交わしたのは視線だけ、声を聞かずに二人は別れた。
男は山へ向かって、女は街へ戻るため。
鳥が囁き、風は柔らかく、日は昇りきっていない。
早朝の街道で、二人は別れていった。


男は街道を黙々と歩く。
狩人が話していた山は目に入っている。
この先に、比較的大きな街があると云う。
其処まで行けば、剣も新調できるだろう。
男は黙々と歩いて行く。

ふいに、日が翳る。
晴れ晴れとした陽気溢れる日であったのに。


――雲か、雨か


男は急ぐ足を止め、翳る空を見上げる。


「っ!……あぁ~あはっあはははっははっはっっはぁ!!」


見上げた空には、天高く舞う竜。

狂ったように笑いながら、男は翳りを追い走り出す。



その後、男がどうなったは誰も知らない。







皆さん、こんばんは。
体調がちょっと良くなってきたmkです。

竜を討つもの。

そのうち連載……………まぁ、分りません。

ネタ的には、迷い人(仮題)の頃からあったものです。
続きと言っても、間違いじゃないのですが……
登場人物は、迷い人と関わりがないようであるような。
あんまり、深くは決めてないのです。

調子乗って書いた奴なんでね!!


さて、そんな与太話は置いておいて、拍手コメント返信です。



恵以子さんへ
拍手コメントありがとうございます。

お風呂、熱いのが基本です。
それがお風呂……だと、勝手に思っております。
今日は、具合が悪かった事もありヌルいシャワーで汗を流すに留めました。
正直、吐き気がする時もあり、アップアップしてました^^;
ええ、まぁ、情けない話です。

ウチでは、親父殿が熱いの大好き派です。
そこの趣味は合ってるんですがね……心臓が少々心配な方になりましたので、
熱いのに入ると、母上が怒ります。
酒を飲みすぎると、喧嘩になります……取っ組み合いの^^;

でも、まぁ、お風呂は熱いのが好きです。
温泉やお風呂は、長く茹る時もあればカラス行水でさっと済ませるときもあります。
気分次第ですね^^

ではでは、拍手コメントありがとうございました。






COCOさんへ
コメントありがとうございます。

お久しぶりです、お元気でしたでしょうか?
サイトの方は、何時ものごとくチョコチョコ通わさせて貰っています。

「竜を討つもの」

こんな感想を戴くと、えーと、ビビリマスです……ハイ。
嬉しいのはもちろんですが、その前に照れます。
嬉しすぎて照れまくって、返信を書くのが大変です^^

今回、元々書くつもりだった後編のやる気ゲージが、COCOさんのコメントで、
振り切って壊れたのは確かです。具合の悪さを軽くする程です。

と言って見ても、続きを書いてみると蛇足感が……
出てしまうのがmkクオリティーっと無駄に叫んでみます。

戦闘シーンは、実は相当削りました。
本当はもっとこう、時代劇を文章化したような静と動の混在した感じを目指したのですが。
書ききれませんでした!! うん、力量が足りません!!
ので、やんわり描写で雰囲気が出ればいいなぁという方向に転換したんです。

狩人ですが、こいつは【詩のようなナニカ】の「狩人」の狩人です。
「ナントカ」という村に住んでいる、名人と言われる狩人。
妻帯者で、酒に弱く、情に厚い。
獲物を獲り過ぎず、恵みをくれる森に対して敬意を持つ。
そんな、宮崎アニメの主役のような狩人です。

私の文を読まれて、想像していただけた事が、やはりなにより嬉しいです。
COCOさんのコメントを読むと、自信が持てそうになります。
うぬぼれにならないように、謙虚に、そして素直にお礼を言わせてください。

COCOさんに、もし、また、お時間に余裕が出来ましたならば、
後編の感想や指摘など戴ければ幸いです。


では、コメントありがとうございました。

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