「ウチの仔」 序章 第4話 幕間 アップです。
さてと、「ウチの仔」ですが。

そろそろ、序章が終わり、一章が始まるのか、
ここで一旦終了なのか、どうしようかと悩んでいます。

まぁ、気分は天気のようなもの、な私ですから、
どうするのかはそのときの気分で決めるでしょう(笑)



それでは、次回のウチの仔も宜しくお願いします。


PS:読んでくれている方が、先進んでねーぞ!っと石を投げないことを祈ってる。




――― 序章 第4話 幕間 ――― 「名前はまだ無い」 ―――



叔父の知人宅にて、説明を受けることになった。
もらえる筈の子犬が色々、様々、多々、違いがあったことは、
さすがにその場では、おい、違うだろっ等と抗議したりはしない。
父が穏やかに、伺っていたお話と違いがありますねと、掻い摘んで、
ウチの状況を説明していた。
結果判明したことは、親類と叔父の知人とを仲介した人がいるらしい。
その人を介して叔父と知人は連絡を取り合ったとのこと…
聞いていて、そりゃ間違いも起こるだろうと溜息をついたのは内緒だ。

「おい、お前…ウチに来るつもりあるか?」

私の腕にもたれ掛かり、眠たそうにぼんやりとしている子犬に問い掛ける。
答えるはずはないが、なんだか面白い。

「…どうなんだ?、俺と一緒に暮らすか?」

ユサユサと軽く揺さぶると、さらに心地良くなったのか、欠伸をかます。
大物だな〜とか可愛いなぁ〜とか、頭の中に花が咲き誇る。
もう私の中では、この仔で何の問題もなかった。

「親父、母さん、この仔を貰っていこうよ」

私のこの台詞で、柴犬、雌、生後三ヶ月、名前はまだ無い、はウチに来る事になった。


帰りはウチの車に乗る。
後部座席にダンボールが置いてあり、中には新聞紙が敷いてある。
車に乗りなれていない犬は、吐き気や糞をしてしまうことがあるらしい。
本で調べていたのだが、用意していて良かったと思う。

「母さん、こいつまた吐いた…大丈夫かな?」
「…少し、どこかで休憩したほうが良いみたいねぇ」

帰りの車の中で何度も同じ会話が繰り返される。
貰った子犬は、それはもう物凄く車に酔っていた。

車に乗った当初は、自分を抑える必要も無くなったので、
可愛い可愛いと、抱きしめて、撫でて、キスしてと感情と行動を
爆発させていたのだが、次第に状況は変わってくる。

子犬が車に酔ったようなのだ、それもかなり酷く。
吐いて、吐いて、また吐く、吐く物がなくなっても吐く。
口を拭き、水を含ませた布を咥えさせる。
乳を吸うように、飲んではくれるが、吐き気は無くならない。
さすがに、これ以上は不味いと思ったのか、父が車を路肩に止める。
しばらく遅れて、先導していた親類の車も止まる。

「上山さん、どうしましたか?」

50メートルほど離れた先の車から、叔父が降りてきて問い掛ける。

「ああ、少し子犬が酔ったみたいで、ずっと吐いているんですよ
 これでは、ウチまで持たないんじゃないかと心配でね」

「…そうですか、なら、一旦私の家に寄りませんか?」

父と叔父の話では、まず、この先にある公園でしばらく休憩する。
その後、叔父の家に寄り、また休憩する。
叔父としても、連絡に間違いがあったこともあり、対応が柔らかい。
それに、子犬用の餌を購入してあるらしく、プレゼントしてくれるらしい。
つまり元々寄ってもらう予定だったようだ。

公園で飲み物を購入したり、トイレに入ったり、
軽く散歩させて糞を出させたりした後、親類宅へ向け私達は出発した。



この仔がウチに着くまで、後、2時間程のことである。




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