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子守唄

八月も、もう終わる

先週辺りまでに、気温も幾分下がり過ごしやすい日が続いている

夜、耳を傾けてみれば

いつまでも聞こえていた蝉達の合唱も途絶え

今は僅かな蟲達の声に替わっている

チチチと鳴く声

リーンリーンと響く声

それは静かに、穏やかな気持ちにさせてくれる




それは夏の終わりに聞く 

蟲達の子守唄









雨は今は降っている。
小さな落ちる雨音を立てて、雨は降っている。

降り続ける雨音は、湿気を飛ばすために動かしている扇風機の音で今は聞こえない。
道路を走り去る車の音が、雨を教えてくれている。

窓を閉めきり、三段階の内、中設定で動かしている扇風機の音量は意外なほどに強い。
普段は聞こえる雨音は、今日は何も聞こえなかった。


部屋の中で何もせず、いや、する事無くベッドに寝転んでいる。
天井にて揺れる埃を眺め、ただただ寝転がっていた。

扇風機の音で、小さな雨音は消されている。
しかし、蟲の声は聞こえる。
閉めた窓の向こうから、まるで此方を呼んでいるかのように聞こえる。
なんの蟲なんだろうと、少しは頭を使ってみるが、すぐにどうでも良くなって考えるのを止めた。


ベッドの脇に置いてある、小さな棚の上。
その上には灰皿と煙草、ライターが無造作に置かれている。
置かれている灰皿は、既に煙草の吸殻で溢れ、もう何日も捨てていない。
縦に幾つも突き刺さり、中央は灰の山、縁に沿って妙に盛り上がっている。

緩慢な動作で煙草の箱を手にし一本抜き取ろうとする。

「……ぁ…」

何処から出た声か、絞りだすような呻くような声が喉から漏れる。
さらに輪を掛けた緩慢な動作で中を確認する。


一本きりの煙草が見えると、箱を閉め棚の上に投げ捨てた。


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