――― 「残業 前編」 ―――
「おはようございます」
久しぶりの出勤だが、あまり気分は上がらない。
朝の挨拶もそこそこに自席に座る。
電源を入れ、何時ものように珈琲を買いに行く。
「○×君」
「あ〜、はい」
自販機で何を飲もうかと多少思考していると、後ろから声をかけられた。
気の抜けた返事をしつつ振り向いてみれば、上司がえらく爽やかな笑顔をしている。
「なんでしょうか?」
「いや、今日はね―――」
上司の話を聞けば、久しぶりに出勤した私になにやら話しがあるとのこと。
また、急に客先に行って来いと言うのかと怪しんでいると、爽やかな笑顔のまま上司は言い放った。
「今日、残業大丈夫だよね?」
「―――はっ?」
いや、無理だとは言えない。
私は先週丸々休みを貰っている。
爽やかな笑顔を崩さない上司を目の前に、生返事を繰り返す。
正直に言えば、残業なんてしたくもない。
手当てが出るだけマシだが、好んでする奴はそうはいないだろう。
「じゃあ、頼んだよ」
「はい、分かりました」
私が休んでいた時に、私の担当作業にて障害が発生。
その経過や作業内容は逐一報告を受けていたが、まさか解決していないとは思わなかった。
代わりの担当者とのやり取りでは、問題解決済みで出社の必要なしとの連絡だったが・・・
「・・・なんだそりゃ」
自販機に硬貨を投入し、何時もと同じ珈琲を買う。
諦めと連絡の不備等、やり切れなさを感じる。
しかし、問題が起きたのは自身の担当作業。
腹が立とうが、嫌だろうが何だろうがやるしかない。
「復帰後、即残業・・・ね」
気分は悪いが仕方ない。
頭の中で今日の予定を修正しつつ、自席へと向かう。
手にした珈琲を、やけに熱く感じていた。
おとといの残業の話・・・の冒頭。
無論、続かない。
追記におまけ。
おまけ
――― 「残業 後編」 ―――
タイプ音だけが聞こえている。
語る相手もいない部屋。
タイプ音だけは途切れない。
全員がいなくなった部屋で、一台のパソコンだけが部屋を照らしている。
終わらない作業とメールの回答に手間取った時間が頭に来る。
不満を言い始めたらキリがないが、言いたくて仕方がない。
といってもここには言う相手は誰もいない。
今日は泊まるしかないかと、諦めてかけていた。
「―――あっ」
今回の問題は、どこでどのように障害が発生したか判断できない点にある。
今朝方の説明で、長引くだろうと思っていた点がこれだ。
代わりの担当者も、仕様書を確認しつつ対応したらしいが、結果は駄目。
仕方なく、私の出社待ちとなったらしいが、電話のさいに解決したというのは間違いだと思う。
客先に問題の出る案件だったらどうする気だったのか?
・・・・・・まぁ、その時は呼び戻されるんだろうが。
内心で未だに愚痴を吐きつつ、問題への修正案をメールにて配信する。
明日に持ち越すのはあまり好ましくはないが、現状ではこれが最適だろう。
解決への糸口を発見した自分を自画自賛しつつ、帰るか泊まるかを考える。
少し悩んだが、会社に泊まるのはもう止めたい。
電源を落としつつ、背もたれに体重をかけ背筋を伸ばす。
「ん〜」
風呂に入った時のような声を出しつつ、疲れを感じる。
明日は、10時に出社の旨をボードに書き込み、私は帰宅することにした。
これ書いた理由ですか?
ええ、意味なんてないです。
ただのアピールとでも思ってください。
不幸自慢?
そんなわけねぇ。
こんな時はあれだ、リゲイン。
リゲインを飲もうと思うんです。
二本ぐらい。
話は変わりますが、今日は私の贔屓チームの試合がありました。
負けた
以上。
では、また明日?
Comment
お仕事お疲れさまです^^
ほんとに大変そうですね…。
僕は問題が解決してからは一気に気が抜けて、毎日ダラダラですよ(笑)
今のこの暇人っぷり、自分でももったいないほどです!
学校が始まったら、「春休み、もっと上手く味わえばよかった…もったいない…」って、絶対思いますもん(苦笑)
この暇であれる時間って、実はとても幸せなものなんですよね。
そのときは大して何も感じないけど、失くした後にはかなり名残惜しくなるから(*´∀`*)
後4日間はしっかり満喫しますよv
mkはお仕事、頑張ってくださいね〜(_´∨`)ノ~~
あと、相変わらず文章お上手ですね(笑)
それでは。
葉 | URL | 2008/04/04/Fri 00:45[EDIT]
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