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明るい・・・・・・明るいよね・・・・・・多分。


――― 「橋の向こう」 ―――



四月も半ばを過ぎ、私は新人の社会人としてそれなりの時間を過ごしている。
就職が決まるまでの苦労は、今の30以上の人たちには分からないと思う。
だって、そうだろ?今の時代ただ就職するだけじゃないんだ。
求められるのは、想像、創造性を持ち意欲と努力を怠らない、活気溢れる人材。
そんな高性能な奴、そうそういねぇって・・・

「丸山君!聞いているのか!」
「あっ、はっはい」

今は、過去を愚痴らずに、折角就職できたこの場所を失わないように、それなりに頑張らないとな・・・

「すいませんです」
「・・・そういう時は、「申し訳ありませんでした」っだ!」

研修って面倒だと思う。
何?この軍隊教育みたいなの・・・

「はい、申し訳ありませんでした」
「よし、ちゃんと聞いておけよ、わざわざお前らのために仕事投げて教えてるんだからな」
「はい、ありがとうございます」

くだらねぇ、くだらなくて嫌になる。
だからといって、今更、フリーターってのもありえねぇしな。
研修が終わるまでは、後、約二ヵ月半もある。
ま、せいぜい尻尾を振りますか。

厭味好きとしか思えない、先輩の妙な講習も終わり、ようやくの帰宅時間。
顔見知り程度に知り合えた同僚と、内心つまらない飲み会に出る。
可愛い子はほぼ全て彼氏持ちという、全く持ってつまらない飲み会に。

「丸山君て、〇×県出身って本当?」
「ああ、そうだよ」
「じゃあ、△□って所、知ってる?」
「んん?・・・ああ、あそこなら―――」

大手チェーン店の微妙な焼き鳥を頬張り、泡立ちの薄くなったビールで飲み込む。
学生の頃と変わらない、出会ってしばらくの間行われる定番ともいえる会話を繰り返す。
最後は、卒業写真見せて・・・とかな。

話の切欠としては、やはりこんなものなのだろうかと思いつつも、
少しだけ、ほんの少しだけ社会人になれば変わるんじゃないかと、そう、思っていた。

「―――大体さ、あの先輩の態度はさ」
「そうそう、あんな話聞いたって―――」
「それよりも、研修終わるまで、給料が―――」
「―――五月になったらまた上がるんでしょ?」
「そうかな?、むしろ纏まらずに現状維持か別の課税方法を―――」
「そういえば、兄弟とかいるの?―――」
「あ~俺の家には―――」

「――悪い、今日ちょっと夜に予定があるんで先に帰るわ」

彼女でも待ってるのかとか、なんだとか、色々言ってくれるけど、正直、うんざりだ。
こいつらと仲良くなりたくない訳じゃない。
ただ、どこまで行っても同じような感じがするだけ。
それが、どうにもやるせなかった・・・

「あはは、悪い、また、明日な」
「おう、じゃ明日」
「またね、丸山君」

なんだかんだと、別れの挨拶をする。
その、会話さえ学生の頃と変わらない。
酒を飲んで、愚痴って零して、知ったかぶりで世の中を見ている。
何も、変わらない。
何も。

丁度、混み始める時間に駅へと向かう。
雑踏と呼ぶにふさわしい中を一人歩く。
交差点での待ち時間。
交差点を渡る時。
人の多さには慣れても、この、嫌な気持ちはなくならない。

改札を過ぎ、階段を登る。
ふと見上げれば、スカートの短い頭の悪そうな女が眼に入る。
見たくないことも無いが、つい俯き自分はそんなんじゃないと繕ってしまう。
やっぱり、何も変わらない。

電車に乗り、乗車口の扉に体重を預ける。
ゆっくりと、そして、徐々に早く過ぎ去っていく景色。
家やビルの明かりが、点となって過ぎていくのを見ている。
それも、前と何も変わらない日常だった。

自宅までの道のりを歩いていく。
学生の頃から変わらない景色。
こっちに出てきてから、何故か景色をよく眺めるようになった。

家に向かう途中にある橋。
名前なんて知らない。
いつ頃からか、思うようになった。
この橋を超えたら、違う、変わるんだと。
そんな風に、まるで子供のように、橋を渡った。





追記に日記とおまけ。






さてと、まずは、これのどこが明るいんだ?っと思った方。
明るいでしょ?明るいんですよ!
・・・・・・よし、終わり。


じゃ、今日の日記を。

私の贔屓チーム、そろそろ、俺、怒るよ。

そんな、感じでした。


では、また明日?

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コメント

こんばんは。
心情が強く伝わってきた記事でした。
胸が痛くなるような、自分も同じ想いをしていた、と感じました。
少しは成長できたのでは?と思いながらも、
世間も自分も変わらないことへの嫌悪感。
胸のなかに錘を抱えてしまったような、気持ち悪さ。
こんなとき、ほんとあります。
でも、橋をわたったら、という最後のフレーズに
まだ諦めていない、という希望も感じました。
変わらない自分でも、変わることはできますよね。
そう、思って生きていきたい。

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